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家族も嬉しい!注文住宅の間取り設計のコツ 2021.4.23

注文住宅の良いところは、自由に間取りを設計できることです。建売住宅のように、既に決まった間取りに自分たちの暮らしを合わせる必要がありません。

しかし、この自由度の高さが、注文住宅を考えている方を悩ませる原因になることもあります。

そこで今回は、これまで数々の注文住宅を設計施工してきた日本住宅ツーバイが、家族も嬉しくなる間取り設計のコツやポイントについて、お話していきます。

「注文住宅にすることは決まっているけれど、間取りがなかなか決まらない」そんな方は是非ご一読ください。



注文住宅の間取りを考える前にやっておくこと

住宅の間取りを考えようとすると、いきなり図面を書いてしまうことがあります。しかし、間取り図面を書く前に、やっておくことがあります。


(1)住宅の専門用語を知っておこう

住宅の間取り(設計)には、専門用語があります。特に知っておきたいのが、次の用語の意味です。


LDK
  • リビング(Living):居間
  • ダイニング(Dining):食事の場
  • キッチン(Kitchen):台所

LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンの頭文字を取っています。また、頭につく数字は、部屋の数を表しています。

例えば、3LDKというと、LDKの他に3部屋の個室があるという意味です。

LDK15畳というと、LDKを合わせて15畳という意味です。この場合は、LDKそれぞれの広さをきちんと確認する必要があります。

LDKは生活の中心的な場所になります。くつろぐ場所であり、作業に使う場所でもあります。ここの解釈を間違えると、思っているような間取りになりません。


ウォークインクローゼット(WIC)
一般的な収納スペースとは異なり、人が歩いて入っていけるほどの大きさを確保した収納スペースです。

一般的な収納スペースは、クローゼット(CL)と呼ばれています。


動線
一般的に、生活する上で想定される人の動きを表します。

洗濯や調理、身支度をする朝の動線といった毎日欠かせない家事動線は重要です。


パントリー
キッチン横などに設置する、食品や使用頻度が低い調理器具を保管するスペースです。キッチンと洗面台、ランドリールームとつなげて設置されることが多いです。

調理中に必要になれば、すぐに取りに行ける距離にあるので、めんどうな動線にならずにキッチン周りをスッキリさせることができます。


木造軸組工法
在来構法や在来軸組工法とも呼ばれている、伝統的な工法のひとつです。土台、柱、梁、桁などの軸組で構成されます。


2×4工法(ツーバイフォー工法)
2×4インチの木材で枠組を作り、そこに構造用面材を合わせることで、6面体構造を作り出し、面で建物を支える工法です。

耐震性や耐火性などに優れた工法といわれており、日本住宅ツーバイでの注文住宅では、この2×4工法を採用しています。


(2)間取りに重要な土地の形状

間取りを考えるとき、気をつけないといけないのが土地の形状です。
  • どのような形状なのか
  • どちらの方角へ向いているのか
  • 前面道路の位置はどこなのか

土地周辺も含めた視点をもって、土地の形状を確認する必要があります。

例えば、前面道路を使いづらい場所に玄関や駐車スペースを設計すると、生活する上で不便になったり、防犯上の問題も出てきたりします。

購入する土地の良さを発揮できてこそ、暮らしやすい間取りといえます。

そのためにも、購入する土地の近くに建っている住宅を見てみましょう。玄関や駐車スペースの方角、リビングの方角など、参考になるはずです。


(3)環境面からも考えよう

土地の形状の次は、環境面からも間取りを考えないといけません。

購入しようと検討している土地の周辺は、人通りが多いでしょうか?車通りが多いでしょうか?それとも山や畑に囲まれて静かでしょうか?

人や車が通るところなら、目隠しの設置や外からの視線を避ける間取りを考える必要が出てきます。逆に自然豊かな場所であれば、リビングから外部へすぐにアクセスできる間取りが快適でしょう。

周辺の環境を上手に使って、外構を含む間取りを考えることも必要です。


(4)優先順位を決めよう

土地が無限にあれば、家族みんなの要望を満たせます。しかし土地は有限です。暮らしやすくするためにも、家族の中で「どこに予算をかけるのか」「どういった家にしたいのか」といった優先順位を決めておきましょう。

基本的には、家に長くいる人の意見を優先しましょう。また、一日の中で使う時間が短い部屋は優先度を下げておくのがいいでしょう。そうなると、次の部屋の優先度が高くなりやすいです。

  • キッチン
  • リビング
  • トイレ
  • 浴室
  • 寝室 など

最近だとテレワークの方も増えているので、仕事用の空間や書斎なども優先順位が高くなりやすい傾向もあります。


(5)予算とスケジュール

一見、間取り設計に関係なさそうに感じるかもしれませんが、予算とスケジュールは間取り設計に重要な要素です。

というのも、予算が決まらないと住宅ローンを払えるかどうかが決まりません。そうすると、間取り設計でどこまでこだわれるのか定めることができません。

また、スケジュール(いつまでに入居したいのか)も明確でないと、いつまでも設計で悩んでしまい、結局はいつまでも注文住宅を建てられないということもあります。


間取り設計のコツ8選

それでは具体的な間取り設計のコツやポイントを解説していきます。


(1)家事動線を考える

住宅設計の基本となるのが家事動線です。

  • 洗濯するとき、どのような動線になるのか
  • 買い物へ行って帰ったとき、キッチンまでの動線はどのようになるのか

普段の生活をイメージして、自分ならどのように動くのかを考えてみましょう。

  • 距離が近い方が便利な部屋
  • 近いと困る部屋
  • いつでも様子が見られる部屋

生活スタイルによって様々です。自分たちにとって動きやすく、ストレスの少ない動線を考えましょう。


(2)部屋数の想定

お子さんがこれから増えたり、ご両親と同居する可能性があったりといった理由で、部屋数が明確にならないこともあります。そういう場合は、少し広めの部屋を作っておき、可動式の壁で小さく区切れるようにしておくのも方法のひとつです。

部屋数が固定できないことで設計が進まない場合、可動式の壁で仕切りを使ったり外したりできることも、頭に入れておきましょう。


(3)リビングの快適さ

リビングはくつろぎの空間です。そのため、太陽光が入ってくるように設計しておきましょう。

暗い部屋では家族が集まりませんし、居心地の悪い部屋では気分もリフレッシュできません。リビングは、明るい部屋になるように考えていただきたいです。


(4)採光と風を意識

立地条件にも左右されますが、できるだけ採光と風を意識しておきましょう。

エアコンや照明の技術も高くなっていますが、自然の光や風が部屋を通ると居心地も良くなります。


(5)家電と家具の位置

大型の家電や家具を設置するなら、間取りの設計段階でどこに置くのか決めておくのがオススメです。

設計段階で決まると、コンセントや配線、照明の位置も決めやすくなります。


(6)方位と縮尺の確認

自分たちが考えた間取り図や工務店などが作ってきた間取り図、様々な間取り図が手元に集まります。そこで注意したいのが、それぞれの間取り図の方位と縮尺です。

すべてが同じなら問題ありませんが、場合によっては図面の上が北とは限らないこともあります。また、間取り図の縮尺が大きいこともあれば、小さいこともあります。

思い込みから入らず、確認しながら検討してみましょう。


(7)外構から考える

室内ばかり先に考えてしまいがちですが、家は外構部分の配置も重要です。

特に駐車スペースと玄関やリビングの関係は重要になります。

駐車スペースから玄関までの動線に問題があると、日常生活でストレスを感じやすくなるかもしれません。また、リビング付近に外構がないと、外から視線を遮るために、常にカーテンを閉めておく必要性が出てくるかもしれません。

そのため、間取りを設計するときは、家の外側から考えてみてほしいです。

まずは、駐車スペース、玄関、庭、倉庫といった場所から決めていくと、自ずと住居空間も決まり、その中で間取りを考えることができます。

(8)ラフを描いてみる

自分たちが考えている設計を言葉だけで業者へ伝えるのは難しいものです。そこで縮尺や方位は気にせず、思っている間取りをラフに描いてみましょう。

目で見てわかるものがあれば、意思疎通も楽になります。

描くことに抵抗があったり、難しかったりする方は、自分の要望と近い写真をネットやSNS、雑誌などで探してみましょう。できるだけ“目で見える形”にしておくことがポイントです。



注文住宅の間取りでありがちな失敗例

ここで、注文住宅の間取り設計でありがちな失敗例を5つご紹介します。


失敗例1.臭いが充満する

複数の部屋を吹き抜けなどで開放的につなげると、空間は広くなりますが、臭いが充満してしまうことがあります。

人気のあるオープンキッチンを採用される場合は、換気にも十分注意しておきましょう。


失敗例2.コンセントが使いづらい

  • コンセントが足りない
  • コンセントはあるけれど家具の後ろなので使えない
  • 結果的に蛸足配線や延長コードでスッキリしない

コンセントの使いづらさは実際に生活してみないとわからない部分もありますが、家電や家具を設置するであろう場所を想定して、必要な箇所にコンセントを用意しましょう。コンセントの数は、従来よりも少し多めの方が無難です。


失敗例3.西日が暑い

西側の窓は、慎重に計画しましょう。夏の西日は強いので、部屋の中にある家具などが色あせることもあります。

カーテンやブラインド、植栽によって西日を避ける方法も同時に検討しておきたいですね。


失敗例4.水回りの費用が高い

水回りがあちこちにあると、工事費用が高くなります。できるため水回りは集めておきましょう。


失敗例5.排水の音が気になる

排水が発生する場所では、必ず生活音が発生します。例えば、トイレや浴室の近くに寝室があると、排水のときの音が部屋に響き、ゆっくり眠るのが難しくなります。

間取り設計で離れた場所にするか、内装に吸音性の高い素材を使うかなども考慮しておきましょう。


注文住宅の間取りに悩んだら日本住宅ツーバイへ!

自由な設計ができる注文住宅ですが、間取り設計は多くの方が悩む部分でもあります。そこで今回お話しました内容を参考にしていただき、それぞれのご家族に適した設計を進めてみてください。

もし間取り設計や住宅そのものの設計が進まなくて困っているという方は、注文住宅建築の実績が多い、日本住宅ツーバイまでご相談ください。

しつこい営業や無理な営業は一切行っておりません。まずはあなたの悩みを解決することから、弊社を利用いただければ幸いです。